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注目記事 (2003/4/21)

Debates:
 
時間切れとなった小泉政権」 ピーター・タスカ (アーカス・インベストメント)
  
タスカ氏は、小泉政権の末期が近いという。先の地方選挙でも、既成政党に対する国民の失望が表れたが、その中で一人躍進したのは石原東京都知事であった。当初期待された小泉首相は、日本の病状を軽く見て必要な手を打って来なかったため状況はさらに悪化しており、9月の自民党総裁選に向けて石原氏を担ごうとする動きが出てくる可能性があるとして、そのような大衆迎合と国粋主義の流れをタスカ氏は懸念する。
英語の原文: "Time Up for Koizumi"
http://www.glocom.org/debates/20030421_tasker_time/
 詳しい記事
 
 
「信頼と気配りの文化」 公文俊平 (GLOCOM所長)
  
公文氏は、緊迫する国際情勢や不況が深刻化する中で、「安全と安心」への関心が高まっているが、日本ではそのために自分を強くする努力は、欧米のように他人を信頼できないからではなく、なるべく他人に負担をかけないよう、また他人をよりよく助けられるようにするために、自分自身を磨くことにあったのではないかという。そのような相互信頼の基盤自体が崩れ落ちつつある現在、あらためて私たちの文化的伝統の価値を再認識し、その自覚的な維持・強化に努めるべきで、それこそが来るべき情報社会の文化につながるものであると、公文氏は説く。
英語の原文: "Japanese Culture of Trust and Caring"
http://www.glocom.org/debates/20030414_kumon_japanese/
 
 
「中国脅威論」 谷口智彦 (GLOCOMフェロー)
  
谷口氏によれば、米国の政治家がもっぱら中国との関係だけに言及するようになり、日本との関係を無視するようになってきているという。実際に中国はこれまでの経済学の常識では把握できない発展を遂げており、ポテトチップスとシリコンチップスの両方を他のどの国よりも安価に作り出す能力を持ってきている。真の問いは、日本がどれだけこのような前例のない中国からの挑戦に応えられるかということである。今は日本が単にじっと考えているようにしか見えないと谷口氏は主張する。
英語の原文: "China Threatens"
http://www.glocom.org/debates/20030416_taniguchi_china/
 
Video Series:
 
「9/11以降の大学院教育のマネージメント」
ダニエル・ドーラン (コミュニケーション・ジャパン)
  
ドーラン氏はこのビデオインタビューの中で、日本の企業戦士が高い費用をかけて海外のMBAコースで学ぶ代わりに、日本にいながらにして、より安く有効に訓練を受けることが可能になってきていると指摘し、実際に海外の大学がMBAプログラムを日本で提供している具体例を説明する。
英語の原文: "Managing Post-Grad Training Post-9/11"
http://www.glocom.org/interviews/s_inter/index.html#0410dolan
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