大野氏は、従来の日本のODAにはビジョンが無かったと指摘する。今般のイラク支援に際しても、当初から無条件に米英の支持を表明するという稚拙な外交が行われ、戦後復興に関しても単に物資と人員を送り込めば良いという姿勢が見える。現在改定作業中の政府開発援助(ODA)大綱には、平和構築や人間の安全保障という用語を放り込むだけではなく、政策としての日本の援助理念を明確に謳いあげるべきである、と大野氏は主張する。
英語の原文: "Clear Principles Needed for Supporting Iraq"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20030508_ohno_clear/