カーティン氏は、今回のイラク戦争の結果として人気回復が著しい小泉首相を、最近人気の凋落が著しいイギリスのブレア首相と比べて、いかに小泉首相が北朝鮮問題などをうまく使って日本に他の選択がないということを国民に信じさせて支持をとりつけたか、それによって今秋の総裁選での再選を確実なものにしたかを説明する。イラク戦争で同じように米国を支持した日英の首相がその後まったく対照的な立場に追い込まれたことの皮肉さを、カーティン氏は有名なディッキンズの言葉「最善の時でもあり最悪の時でもある」を引用し、前者は小泉首相のためにあり、後者はブレア首相のためにあるようなものであると述べている。
英語の原文: "Winds of War Propel Koizumi towards Electoral Victory"
http://www.glocom.org/debates/20030716_curtin_winds/