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注目記事 (2003/9/16)

Opinions:
 
悲観すべきでない日本の人口減少
原田 泰 (内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官)
  
原田氏は、人口減少により暗い社会が訪れるという一般通念に対し異論を述べる。そもそもいわゆるピラミッド型の人口構成というのは、幼児から高齢者までどの年齢層でも誰かがいつも死亡する社会、寸胴型の方が多くの人が天寿を全うする幸せな社会だと認識を改めた上で、しかしこれまでより少数の労働者が多くの高齢者を支えるにはそれなりの仕組みが必要であるとする。一人あたりの生産性を上げることと共に、新たな労働力として女性の活用を図ること、そして、今のままでは破綻する年金制度は抜本的に改革する。年金の支給水準は多少下げても世界で最も高い水準にあること、少ない人口の方が生活環境に恵まれることを納得した上で必要な改革が出来れば、人口減少社会はむしろ楽しいものになる、と原田氏は主張する。
英語の原文: "Is there reason to be pessimistic about Japan’s declining population?"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20030916_harada_is/
 詳しい記事
 
Debates:
 
「政治的将来が暗いブレア首相と明るい小泉首相」
ショーン・カーティン (GLOCOMフェロー)
  
カーティン氏は、ブッシュ米大統領の対イラク戦争を同じように支持した英国のブレア首相と小泉首相を対比させ、小泉首相は自民党の総裁への再選をほぼ確実にしたのに対して、ブレア首相は次々と問題が起こって、すでに政治生命を失う寸前の状態であるという。特にここ数日の間に明らかになったように、イラク戦争はテロの危険を高めるという英国の諜報機関の報告をブレア首相が無視して戦争に加担したことは、彼の政治生命にとって致命的な打撃になるかもしれないとカーティン氏は述べている。
英語の原文: "Blair's Political Future Looking Dark as Koizumi's Shines"
http://www.glocom.org/debates/20030916_curtin_blair/
 
Special Topics:
 
「WTOの命運と農業問題」
ジョン・デボア (GLOCOMリサーチ・アソシエイツ)
  
デボア氏は、メキシコのカンクンで9月10日〜14日に開催されたWTO閣僚会合で、新多角的貿易交渉を2005年1月1日までに終結させることが目標とされたが、それが実現できなければWTOの役割は終わりを告げるのではないかと指摘する。特に、前回のドーハの会合で合意された先進国による農業輸出補助金や輸入関税の廃止を実現させることが今回の会合の目的であったが、基本的に米国、EUそれに日本がそれらの実施を拒んでいることが大きな問題であり、先進諸国はカンクン会合を最初から失敗させようとたくらんだのではないかとさえ述べている。
英語の原文: "The Fate of WTO and Agriculture"
http://www.glocom.org/special_topics/eu_report/
20030916_eureport_s59/
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