小林氏は、マニフェストをキーワードのひとつとして、日本の政治に変化の兆しが見られるという。英国を模範とするマニフェストは、日本の政治にも効果が期待される。それは、各党が掲げる政策がわかりやすくなることによる政策本位の選挙の実現、官僚主導から政治主導へ導くツールとなり得ること、そして、責任の所在が明確になることである。これらは、従来から民間が訴えてきたところであるが、ここにきて、政治家側からの動きも活発になったことは心強い。ただし、マニフェストは、それ自体ではプランの段階に過ぎない。実際にアクションが取られることが必要であり、このためには、実効あるレビューが鍵となる、と小林氏は指摘する。
英語の原文: "Will Manifestos Change Japan's Politics?"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20031021_kobayashi_will/