霍見芳浩ニューヨーク市立大学教授は1月29日にGLOCOMホールで「イラク情勢と日米関係の今後」というテーマで特別講演を行なった。霍見氏はその中で、ブッシュ大統領の取り巻きたちは第一次湾岸戦争の直後からイラク攻撃の青写真を作っていたこと、イラク占領の目的はその恒久的な軍事基地化と石油を支配することであると主張。日本が自衛隊をイラクに派遣したことは誤りで、日本は中東に対する独自の外交スタンスを維持するとともに、北朝鮮問題についても、日本は米国に対して二国間協議を行い不可侵条約を結ぶよう働きかけ、北朝鮮が核とミサイルを放棄することを条件に日本も経済的・技術的援助を行うというような戦略的対応が必要であると、霍見氏は述べている。
英語の原文: "GLOCOM Platform-IISE Joint Seminar: Summary"
http://www.glocom.org/special_topics/activity_rep/
20040206_miyao_glocom/