行天氏は、人民元が安すぎることにより中国の製品が不当な競争力をもってデフレや失業を他国に輸出しているという非難についてはそれほど重大な問題ではなく、むしろ割安な通貨を長期間もつことにより中国経済が輸出主導のゆがんだ産業構造になってしまい、その過剰供給体質が中国自身に対してだけでなく、世界経済にとっても大きなリスクになることであると主張する。それを避けるために、できるだけ早く国際通貨協議を開催して、日本は中国や韓国を説得して日本の側につけて、欧米と交渉するようなリーダーシップを発揮することが望まれると行天氏は述べている。
英語の原文: "The Essence of the Chinese Currency Problem"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20040308_gyohten_essence/