筆者は何れも日米それぞれの事情に加え日米間の関係に詳しく、また実際に政策決定に携わって来た。ここでは、交換書簡の形で、両者による歴史を踏まえた広範な知識と深い洞察を背景とした意見交換が行われている。
大河原氏は、1951年にガリオア・プログラムに則って初めて米国留学を果たした時から説き起こす。そして大使を務めて居た頃の日米経済摩擦の経験を振り返りつつも、今後も緊密な日米関係に変わりはないと述べる。
ダイワー氏はこれに呼応する形で、1958年に留学生として初めて来日したときの印象を基礎に、日米関係の歴史を振り返りつつ、日本が経験したバブルとその後の処理についても敷衍しつつ、日本が今後アジアの中で果たす積極的・建設的な役割に大きく期待すると述べる。
英語の原文: "America and Japan: the Next Century and a Half"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20050111_okadow_america/