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注目記事 (2005/7/19)

Debates:
 
「地球温暖化ガスのもやを見抜く」
 マイケル・リチャードソン (東南アジア研究所客員研究員)
  
   リチャードソン氏は、温暖化ガス排出規制の成否は、排出の多い一部発展途上国を巻き込むことが出来るかにかかっていると指摘する。
   先のG8サミットでも大きなテーマとなったが、先進国グループは、この秋から、途上国に対し、地球規模の気候変動に関する議論に参加を求めることとした。これは京都議定書で温暖化ガス排出削減義務を負わない一部の所謂途上国による排出ガスが大きな影響を与える懸念が強まっていることによる。
   中国は今や、米国に次ぎ世界第二の温暖化ガス排出国であり、世界全体の15%を占めるまでになっている。これは、EU全体の14%を凌ぐ規模である。国際エネルギー機関(IEA)の予測によれば、2030年には、世界全体で2002年比62%の排出ガス増加が見込まれるが、この増加のうち70%は所謂途上国、中でも25%は中国に拠ると予想されている。にも関わらず、中国は、排出ガス規制の適用を受けない。
   中国のエネルギー利用効率は、日本はもとより米国より低い水準にある。しかも当面更に増加する国内のエネルギー需要に対し、中国政府としては、質よりは量の確保に向かうであろう。
   しかし、翻ってみれば、世界の21カ国で、全体の80%の温暖化ガスを排出している。自らを含む地球の将来を担っているとの自覚を、比較的少数のこれらの国々で(排出が野放しになった場合の悲劇を想像することを含め)共有することが出来れば、合理的な妥協点を見出すのは不可能ではない筈である。

英語の原文: "Watching Through the Haze of Greenhouse Gas"
http://www.glocom.org/debates/
debates/20050715_richardson_watching/
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