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注目記事 (2005/11/7)

Opinions:
 
「分析力の養成が必要な日本の学生」
 佐和隆光 (京都大学教授)
  
   日本の子供達は小中学生の段階から高い水準の科学教育を受け、大学では学生に高度の専門的教育を施す。しかしOECDによる調査では、日本人の30歳成年の科学的思考力は15か国中14位に留まった。日本の科学教育では、知識が短期間に記憶から消えてしまう上、科学的思考をも涵養し得ていないと言える。一方、学生による国語の理解力も他国に比べ低い。例えば大学入試ではさして長くも無い文章を読ませ、それに対する意味不明な質問や曖昧な選択肢からの解答を強要する。英語教育もネーティブにさえ分からない文法や単語の意味を答えることに力が注がれている。歴史教育は年代や人名の記憶に集中し、史観を養うことを教えていない。これらは何れも大学入試偏重教育の結果である。少子化により大学入学が容易になりつつある現在、日本の教育は上記諸点に配慮しつつ方向転換されるべきである。

英語の原文: "Students Need Analytical Skills"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20051107_sawa_student/
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