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注目記事 (2007/3/12)

Debates:
 
「もうひとつのOPEC:ガス輸出国フォーラム」
 マイケル・リチャードソン (東南アジア研究所客員主任研究員)
  
  天然ガスへの需要が、アジアと西側諸国で急速に上昇している。この低公害で価値が高まっている天然ガス資源の生産国が、来月カタールで同盟を組む目的で集まる。これは、OPEC石油生産者のカルテルと似ている。
  この会合は、アジアの主要なガソリン輸入国である日本や中国に、生産者が共同して輸出価格を吊り上げるのではないかという懸念を生んでいる。
  来月カタールで予定されている会合に参加する国々は、世界の73%の埋蔵量、40%の生産量を誇っているが、その道には障壁もある。15カ国で2001年に結成されたこの「ガス輸出国フォーラム」ではあるが、共通事項が少なく、将来的には競争相手になる可能性が高いとも言われる。
  世界の主要な液化天然ガスの輸出国であるインドネシアはこの同盟に懐疑的であり、ロシアがグループ内の割り当て量に縛られる事を恐れてOPECに参加していないということも暗示的である。

英語の原文: "An Opec for Gas in the Pipeline"
http://www.glocom.org/debates/20070312_richardson_opec/
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