石塚氏は英語の論文(以下のリンク参照)において、非正規雇用の広がりは、経済状況が厳しくなるにつれて論争を呼び、それに対し政府の短期的・長期的対策が切望されると述べている。
突然の雇用の打ち切りが急速に広まり、それが日本が抱える重大な課題のひとつとなった。最悪の状況にはまだ到来していないとみられるが、驚くべき社会不安の拡大の速さには、典型的な特徴がみられる。労働市場が最も大きな打撃を受け、大きな社会不安を生んでいる。
……………………………(中略) ……………………………………………
比較的弱い通貨レート、預貯金に対する低い利率や低い賃金上昇率は、内需を弱める悪循環を形成しているといえる。これらに海外市場の低迷によるショックと急激な円高が加わり、より厳しい状況を迎えている。
短期的には、失業者増大の影響を和らげるために、政府が早急な対策を取るべきである。それと同時に、未だ解決されていない、内需拡大の促進のための長期的戦略を熟考するときが来たと言える。
(石塚論文の全文については、以下を参照)
英語の原文:
Specter of Deeper Job Cuts Keeping Public on Edge
http://www.glocom.org/opinions/essays/20090106_specter_ishizuka/