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注目記事(2009/1/13)

Debate:
 
「ASEAN抜きの日中韓首脳会談:大宰府サミット」
  ドナルド・ウェザービー (サウスカロライナ大学名誉教授)
  
  2008年12月13日に、日本、韓国、中国の首脳による歴史上画期的な三国首脳会談が、福岡県の大宰府で行なわれた。麻生総理は、中国の温家宝総理と韓国の李明博大統領を招き、初めての独立した東アジアを代表する三国による首脳会談を開いた。この会談を結論付ける共同声明において、各首脳は、この地域の平和と発展につながる協力関係の新たな時代を切り開いたと述べた。重要な点は、三カ国首脳が、開放性、透明性、相互信頼、共益と多様な文化の尊重を原則とし、毎年サミットを開催することを通じて、三カ国の新たな関係を、制度化することに合意したことである。三カ国間の交流のあらゆるレベルで、さらなる機能的協力を促進するという包括的な行動計画が採択されたのである。次回は中国で開催予定である。
……………………………(中略) ……………………………………………
  この大宰府サミットは、既に多くの枠組みが存在する東アジア・東南アジアに地域諮問型の新たな協調関係をもたらしたと言える。それぞれに重なり合う多くの議題や行動計画は、合理的で計画的な優先順位によって、取り組まれるであろう。それに対しASEANは新たな憲章によって、自らの重要性を強調して切り抜けようとしたが、紛糾する結果となってしまった。大宰府サミットについて言えば、ASEAN諸国は、もし成功すればAPT(ASEAN+3)よりも、地域的にも世界レベルでもより重要になると思われるこの三カ国関係の始まりを、外側から眺めなければならないようである。
(ウェザービー論文の全文については、以下を参照)

英語の原文: Three Minus ASEAN: The Dazaifu Summit
http://www.glocom.org/debates/20090109_donald_three/
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