GLOCOM Platform
debates Media Reviews Tech Reviews Special Topics Books & Journals
Newsletters
(Japanese)
Summary Page
(Japanese)
Search with Google
注目記事(2009/2/2)

Opinion:
 
「オバマ政権の優先課題」
  バリー・デスカー (シンガポール・南洋工科大学・S.ラジャラトナム 国際研究大学院院長)
  
  バラク・オバマ氏が米国の大統領に就任したが、彼には難題が山積している。その優先順位は、米国の世界的な指導権を復活させることや拡大し過ぎた覇権国としての米国の新たな立場をめぐる同盟関係の立て直しにあると言える。
  1月20日のオバマ氏の就任演説は、生真面目で厳格であったとさえ感じられ、精神的高揚はなく、彼のスピーチを特徴付ける明るい楽観的な面もなかった。彼は、戦争、極度に弱まった経済、更に米国の衰退は避けられないという深い恐れなど、米国が危機の最中にあることを強調した。このビジョンは、「この厳しい冬のような苦難な時代に、どのような嵐が来ようとも、それに耐え、共通の危機を乗り越えよう」というものであった。
……………………………(中略) ……………………………………………
  深まる経済危機やイラク・アフガニスタンの戦闘から米国を解放する必要性に、オバマ氏は焦点を当てている。懸念すべきは、この新政権が、現在の苦境は中国の高い貯蓄率や投資、操られる通貨交換レートや巨額の外貨貯蓄率などによって起こったと結論付けることである。それよりも米国は、高い消費率、今は弾けてしまった株式市場や住宅バブル、安易な信用政策など、自らの慣習を見直すべきである。貿易戦争を避けることも重要であり、オバマ大統領は、第二次世界大戦以降、米国と世界経済が直面する最も劣悪な経済状況に対峙するために、世界的な協調が求められている点を議会に説得する必要があるといえる。
(デスカー論文の全文については、以下を参照)

英語の原文: Priorities for the Obama Administration
http://www.glocom.org/opinions/essays/20090128_priority_desker/
. Top
TOP BACK HOME
Copyright © Japanese Institute of Global Communications