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注目記事(2009/2/9)

Opinion:
 
「同盟関係の再確認:クリントン国務長官の最も大切な使命」
  ラルフ・コッサ、ブラッド・グロッサーマン (CSISパシフィック・フォーラム)
  
  ヒラリー・クリントン氏の国務長官としての最初の海外歴訪先が、(適切に順序立てられて)日本、韓国、中国に決まったというニュースを我々は快く受け入れた。彼女の中国訪問は大変な注目を集めることが予想されるが、東京やソウルでも同様に、場合によってはもっと大きな関心を集めそうである。これら喫緊の各国訪問において、両国の政府関係者や外交政策担当者らが、オバマ政権のアジア政策を懸念していることが明白となった。
  新たな政権が発足したときにはいつもある程度の不安は沸きあがるものではあるが、オバマ氏は「変革」を説いて就任したが、東アジア政策に関して、あるとすれば何を変革するのかが明確ではない。そればかりでなく、日本や韓国の多くの国民は、現在 の状況に対する不安を翻すことが出来ず、さらに悪化するのではないかという懸念も拭い切れない。
……………………………(中略) ……………………………………………
  我々同盟国はそれぞれの責任を担っている。第一に、以前からの約束を実行することである。同盟は信頼の上に成り立っており、以前の約束を果たせていないことは前進を妨げることになる。日本と韓国の国防政策を再考することは逆効果であり、広い意味での防衛関係を活性化することには繋がらない。
  第二に、我々同盟国は、同盟関係を維持するために出来ること、出来ないことを明確にする必要がある。それは実現不可能なことに言及することや難しい政治情勢を弁明することでもなく、相互の国益を守るためにいかなる貢献が可能かを明確に描く必要がある。それには創造性が必要で、日本と韓国は難しい情勢にはあるが、それでも出来ることは沢山あるだろう。
  上述の懸念を除いても、オバマ氏の当選をめぐる楽観的展望は高まっており、クリントン国務長官が最初の海外出張にアジアを選んだという象徴的意味は、彼女がこの地域の懸念を理解し、同盟国同士がお互いにとって重要な同盟関係を活性化させ、再確認することによって、さらに重要性を持ってくるであろう。
(コッサ、グロッサーマン論文の全文については、以下を参照)

英語の原文: Reassuring Allies: Secretary Clinton's Most Important Mission
http://www.glocom.org/opinions/essays/20090209_cossa_reassure/
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