先週金曜日のジャカルタのマリオットホテルでのテロは、経済や政治的影響に加えて、私にとっての個人的な側面がある。
個人的な側面とは、ジム・キャッスルは私の友人ということである。私は彼をお互いが1960年代後半にインドネシアで大学院生だった頃から知っている。私がアカデミアで働く一方、彼は、CastleAsia社を創設し、外国人や国内投資家やインドネシアの管理職の人々に情報を与え、交流する機会を与える、おそらく最も高く評価される民間のコンサルタント会社に育て上げたと言える。毎週金曜日の朝に、ジャカルタのJWマリオットという、彼のお気に入りのホテルでビジネス・エグゼクティブを集め、朝食会を開いていた。
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ディン氏はイスラム教支持者を反ジハード・テロリズムにする能力を持ち、宗教の自由に賛同を示しながら、ある日、自由な民主主義は彼が言論を取り締まるエネルギーに匹敵するようになるのではないかと、望む者も居るかもしれない。けれども、ユドヨノ氏はジャマ・イスラミアについて言及しなかったことは正しかった。言及していれば、彼の提案を立法化する際に議会での支持が必要なムスリム政治家と彼との関係を、返って不必要に、複雑なものにしたであろう。また、ジャマ・イスラミアが先週金曜日のテロを首謀者として指揮するにおいて、統一体として充分に一貫していたかどうかも、充分に明確ではないといえる。
未来をみつめてみると、テロの影響は、ヨドヨノ大統領の圧倒的勝利を無効にすることや、彼の次期政権の就任を頓挫させるものではないと結論付ける者もいるかもしれない。あるいは、インドネシア経済に一時的な打撃を与えたに過ぎないとみるかもしれない。金曜日の出来事についての個人的な見解は、亡くなった方々を悼みながら、ジムやその他の人々、外国人やインドネシア人が、無事であったことに感謝したい。
(エマーソン論文の全文については、以下を参照)
英語の原文:
Three Contexts Of Terror In Indonesia
http://www.glocom.org/debates/20090731_emmerson_three/