2009年8月11日に、アウン・サン・スー・チー氏は、彼女の家まで泳いで行った招かれないアメリカン人男性ジョン・ウイリアム・イエットーを匿ったことで、自宅軟禁の条件を破ったとして、ミャンマーの法廷で有罪とされ、更に18ヶ月の自宅軟禁を課せられた。この裁定によって、この国は国内での進展はほとんど何も無いというシグナルを東南アジアと国際社会に送ったといえる。これは、ミャンマーでの進展に影響を与えようとするときの、同地域での限界を反映していると言える。
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ASEANは、ASEAN憲章やAICHR(Engaging the ASEAN Intergovernmental Commission on Human Rights)に正式に記載されている地域の平和と安全の原則に則って、断固たる行動をとるべきときである。これらの行動によって、市民の個人的な安全を守るASEANの監視人としての正統性を強めるであろう。
ASEANがこの問題にどのように挑戦していくか、その回答がどのような結果を生むかということは、今のところ未定であり、これから先になってみないと分からない。しかし、もしASEANがこの状況を改善出来ないとしたら、その信用性は更に傷つけられるであろう。この連合が、どのように地域の問題に地域の解決策を齎すかを描くことは難しいだろう。
(論文の全文については、以下を参照)
英語の原文:
Aung San Suu Kyi's Verdict: Implications for ASEAN
http://www.glocom.org/debates/20090814_cook_aung/