朝鮮半島を囲む絶えず変化するこの地域の安全は、流動的である。クリントン元米大統領が二人の捕らえられたジャーナリストを解放するために平壌を訪れ、5月の北の核実験以来初めて、対話に資する雰囲気を作り出した。しかしソウルは、長期的にも短期的にも、北東アジアの全てやより広範囲のアジアを含む、これら北朝鮮を越える安全保障上の懸念を有している。ここで私はこのような安全環境での混乱の変化のなかで将来の韓国と米国の同盟関係について概観してみたい。
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けれども、米国が考慮しなくてはならない幾つかの疑問点が浮かび上がる。21世紀の韓国との戦略的な同盟関係にどれほどの重要性を置くのか?米国は戦略的同盟国として韓国を認識し、どのように扱うのか?どのような分野において米国は、"戦略的な"協力を求めるのか?米国が韓国との同盟関係を本当に強めたいと思うなら、米国はこの地域の感情を認識し、この枠組みの変革に関してこれらの国の恐怖心を和らげる心理的、物理的な援助を提供すべきである。それに加えて、米国が朝鮮半島を大きな情勢のなかのひとつと捉えるのに対して、韓国は、より明確な脅威を感じている。それゆえ、米国と韓国の認識を違いを狭める努力が必要で、最終的には、より長期的な視野に立った組み立てのためのトラック1.5レベルでの協力が必要である。
(ファン論文の全文については、以下を参照)
英語の原文:
A Korean Perspective on the Future of R.O.K.-U.S. Relations
http://www.glocom.org/opinions/essays/20090821_hwang_korean/