オバマ大統領の東アジアの外交政策は、米国に大きな利益を齎した前政権の政策によって作られた、変革というよりも継続という点で特徴付けられている。しかし、そこには世界の紛争地域に注目し、焦点を当てる出来事に強いられて、急速に変化する東アジアの発展に政権は常に追いついていかなくてはならないことが求められ、それによって継続性は自己満足に変わる危険性がある。
……………………………(中略) ……………………………………………
オバマ大統領は前任者が彼に残してくれた基盤に基づいた東アジア諸国との強い関係を築けるという機会を得ているが、彼自らそれを築かなければならない。包括的で建設的な東アジア政策には、大統領の指導力が求められるが、それは継続性がうまく作用する指導力に過ぎないかもしれない。
(カーティス論文の全文については、以下を参照)
英語の原文:
Obama and East Asia: No Room for Complacency
http://www.glocom.org/debates/20090827_curtis_obama/