先月の衆院総選挙における民主党の勝利による熱狂の波は治まったようである。この勝利は日米同盟の終わりを暗示するものでもないし、両国の相互の関係における粗末な継接ぎを必要に意味するものでさえない。実際、外交課題よりも国内政策が、米国との関係に深く影響を与えそうである。けれども、同盟関係の平衡を保つことは、次善の策といえる。来年は日米安全保障条約の50周年を記念する年であり、これによって両国はこの同盟関係を真に現代化する機会を得るが、悲しいかな、それはありそうにない。
……………………………(中略) ……………………………………………
来年は日米同盟50周年の年である。両国がこの友好関係の半世紀を祝う準備をすると同時に、両国は積極的、創造的に、両国の必要性、可能性・将来性と責任に最も適した同盟関係の発展に努めるべきである。これが日本の新たな政府に期待する真の理由かもしれないが、我々はまだそこには辿りついていない。
(グロッサーマン論文の全文については、以下を参照)
英語の原文:
Back to Earth with the DPJ
http://www.glocom.org/debates/20090920_gloss_back/