米国は、東ヨーロッパでのミサイル防衛構想を元の状態に戻そうとしている。その判断はヨーロッパでのイランの脅威の新たな査定を反映している一方、ロシアとの関係のインパクトにほとんどの注意が注がれている。けれども、その決断は、アジアにも同様に重要な含蓄がある。それは2つの事実を強調している。第一に、分裂した個々の”戦域”というのは虚構であること、第二に、米国は戦略的政策を発展させるにおいて、アジアの同盟国と緊密に連携しなければならない、という点である。
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ミサイル防衛は議論の余地のある課題であり続けるだろう。その支出と信頼性は、批判への避雷針となり、予算削減を求める人々の標的となるであろう。これは、日本の新たな政府の防衛専門家によって、既に批判されていることである。潜在的敵対者は、彼らの武器兵器を差し止めることが出来る如何なる計画・事業にも不平を漏らすであろう。積極的な関与は、これら全ての問題を解決することは出来ないだろうが、より事態を悪化させる刺激物よりも、より重要な問題に焦点を注ぐという我々の決断をより確かなものにするだろう。
(グロッサーマン論文の全文については、以下を参照)
英語の原文:
Don't forget Asia
http://www.glocom.org/opinions/essays/20090921_gloss_asia/