韓国と北朝鮮の外交関係の60周年式典を祝うために今週平壌を訪問した際の中国の温家宝総理の金正日総書記への暖かい抱擁のイメージは、北朝鮮の核問題を観察している者にとっては驚きであったかもしれない。結局、米国外交政策担当者のなかでの伝統的通念では、最近の北朝鮮の挑発的行動に対する中国指導層の怒りは高まり、北に核兵器計画を諦めさせようという圧力を与えることが出来るというものである。今回の抱擁はこのような観察者達を立ち止まらせ、伝統的通念と現実は明らかに異なっていることが明白となった。
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北朝鮮が喜んで非核化に向けての準備をするかは疑わしく、議論の余地がある。けれども、成功の如何なるチャンスも、この問題に対する米国の再検討にかかっているといえる。特に封じ込め政策や非拡散など、中国からの安定した援助が必須である一方、"平壌への道は北京を通り抜ける"という概念は基本的に間違いであると言えよう。
(リフ論文の全文については、以下を参照)
英語の原文:
U.S. Policy toward North Korea: The China Fallacy
http://www.glocom.org/opinions/essays/20091017_liff_us/