経済産業省系のNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が1月中旬に開催したMEMS産業に関するワークショップでは、MEMSのデバイス、プロセス技術およびビジネスチャンスに関する学会や産業界の専門家が発表を行った。これに関して、経済産業省がFOCUS21という新しいプログラムの一環として日本におけるMEMS産業育成のために、21億円の予算を要求しており、FOCUS21そのものは革新的技術を商用化するためのプログラムを展開するもので、それは全体として554億円の予算規模となっている。今回のワークショップはそのような政策をPRすることも目的としている。
英語の原文: "Workshop on National Strategies to Develop the MEMS Industry in Japan" http://www.glocom.org/tech_reviews/et_report/20030129_s42/
Special Topics:
「分裂する欧州」 ジョン・デボア(東京大学/GLOCOM情報発信プラットフォーム)
1月末に欧州8カ国が米国のイラク攻撃姿勢を支持する共同声明を出したことで、欧州内の分裂が深まった。この分裂は「古い欧州」の間だけでなく、東欧の「新しい欧州」も間でも見られる。ちなみに今回米国支持を打ち出した8カ国は、イギリス、スペイン、イタリア、デンマーク、ポルトガル、チェコ共和国、ハンガリー、ポーランドで、最初の5カ国はイラクに対する軍事行動には国連の第2の決議は不要であるという立場を取っている。果たして米国はヨーロッパを分断してまでもイラクに対する軍事的勝利を望むのであろうか。
英語の原文: "A Divided Europe" http://www.glocom.org/special_topics/eu_report/20030203_eureport_s40/