猪口氏は、1975〜2000年における日本、韓国、中国で、いかに政治学が発展してきたかを説明し、その発展が米国の政治学の影響を受けたとはいえ、それぞれの社会と政治の性格や動きと分かち難く結びついていることを示す。特に、日本における「不満を抱える民主主義」、韓国における「第三の波の民主主義」、中国における「駆け出しの民主主義」といった、それぞれの国の民主主義の発展や性格と結びついて、その国固有のテーマが政治学で取り上げられてきたことを文献から読み取っていく。
英語の原文: "Political Science in Three Democracies, Disaffected (Japan), Third-Wave (Korea) and Fledgling (China)"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20030626_inoguchi_political/