公文氏は、現在の社会が近代(モダン)から脱近代(ポストモダン)の文明に移行しているという一般の見方に対して、我々はまだ近代の末期(ラストモダン)におり、近代文明の成熟は「情報化」という新しい智力増進の方法を生み出し、コンピューター産業に主導された成熟期を迎えるとともに、情報化の側面では新しい社会的ゲームである「智のゲーム」を生み出しつつあり、ネチズンやNGOおよびNPOに先導された「ネチズン革命」が進行していると主張する。その際に重要なポイントは、誰がいかに情報インフラと端末とアプリケーションを作り出して統治し、「アイデア革命」を自由に起こすとともに、その成果をできるだけ平等に分けることを可能にするかということであると述べている。
英語の原文: "An Evolutionary View of Modernization: The Last Modern Perspective"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20030728_kumon_evolutionary/