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注目記事 (2003/8/15)

Opinions:
 
日本の決断:なぜイラク派兵か」 猪口 孝 (東京大学教授)
  
猪口氏はまず、なぜ日本は戦争を非難し海外での軍事行動を禁じた憲法があるにもかかわらず、イラクへの派兵を決定したかという疑問を投げかけ、この問題は、日本が過去20年にわたって模索し続けた国際政治の中での日本の役割という視点で考えることがもっとも実り多いと主張する。特に9月11日の同時多発テロ以来、日本は米国主導の反テロ戦線に加わるか、あるいはより強制力の少ない国連による制裁の立場を取るかという選択に迫られ、前者を選択することで、国際政治の中での正義という未知の領域に足を踏み入れたと猪口教授は指摘する。
英語の原文: "The Japanese Decision"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20030815_inoguchi_japanese/
 詳しい記事
 
Debates:
 
「六者会談に関する意見の相違」
ウェストン・コニシ (マンスフィールド財団主任研究員)
  
コニシ氏は、北朝鮮が六者会談に同意したことは、特に米国にとって外交上の得点であるようにみえるが、実際は北朝鮮問題に対して状況をさらに複雑にする要素もあると指摘する。こうなった以上、複雑な会談をまとめる責任は米国の肩にかかってきているが、会談までの時間はあまり残されていない。もし六者会談について北朝鮮以外のメンバーが、あまり高い期待を抱かず、ある程度意見調整ができれば、それだけで朝鮮半島の危機について国際社会のコンセンサスの形成に役立ち、米国とそのパートナーにとって北朝鮮との交渉を行う上でその立場を強めることができるであろうとコニシ氏は主張する。
英語の原文: "Consensus Yet to Emerge on Six-Party Talks"
http://www.glocom.org/debates/20030814_konishi_consensus/
 
 
「美瑛町長の挑戦」 鈴木祥弘 (国際社会経済研究所副理事長)
  
鈴木氏は、ラベンダーの景観が美しい北海道の美瑛町と富良野町を訪れ、ラベンダー農場の復活を目の当たりにして、この景観とブランド力を活かして単なる観光周遊型でなく、滞在型のグリーン・ツーリズム、さらには農業を楽しむ定住型の観光地にして、地域全体の活性化を図ろうとする美瑛町長の挑戦にエールを送る。ただし、それが成功するためには、農地の転用を制限している農業関連法を始め、民宿一つ作るためにも旅館業法、消防法、旅行業法、食品衛生法などの壁をクリアしなければならず、景観を保って農業を復活させることは容易でなく、抜本的な規制改革が必要であることを訴える。
英語の原文: "IISE Column: Biei City Mayor's Challenge"
http://www.glocom.org/debates/20030813_suzuki_iise/
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