山澤氏は最近アジアで二国間のFTAの動きが盛んであり、APECの役割が弱まっているようにみえることについて、APECの本来の役割と機能を正しく理解することの重要性を強調する。特に、自らAPECのピアー・レビューのプロセスに民間の専門コンサルタントとしてかかわった経験に基づいて、APECは任意参加によりできるだけ多くのメンバーの自由化への努力を促進する機能と形態を持つことと、先進的および発展途上の両方のメンバーを含むという有利性を十分に認識して、今こそAPECを活用し、ボゴール宣言の目標の達成に努力すべきと山澤氏は説いている。
英語の原文: "Can APEC Achieve Its Bogor Goals?"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20040119_yamazawa_can/