霍見教授は、今のブッシュ大統領の政策は、百年前のマッキンレー大統領時代の米国が経験したいわゆる『金メッキ時代』を彷彿させると指摘する。ブッシュ大統領は、彼の学生時代からの「貧しい人は怠惰であるから貧しい」との哲学を踏まえ、大企業と金持ち優遇の減税を始めとする施策により、雇用なき景気回復をもたらした。これらの施策の行き着くところは、労働組合も市民グループもない、女性に選挙権もない百年前の米国の再現である。俗に『金メッキ時代』と呼ばれるその頃、米国の民主主義は退化し、帝国主義的拡大政策に着手したと、霍見教授は警告する。
英語の原文: "President George Bush and the Gilded Age"
http://www.glocom.org/opinions/essays/
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