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注目記事 (2004/4/5)

Opinions:
 
東アジア地域主義について
T. J. ペンペル (カリフォルニア大学バークレー校東アジア研究所所長)
  
ペンペル氏は、アジアの地域統合について、過去の分裂の歴史から最近の協力への変化を指摘した上で、EUと異なり、非公式な対話を重視し、外部への境界が伸縮的なアジア型の地域統合の性格を強調する。今後アジア地域がいろいろな問題を解決する上で、そのような伸縮性をもった統合の形がプラスになるとペンペル教授は主張する。
英語の原文: "East Asian Regionalism"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20040405_pempel_east/
 詳しい記事
 
Debates:
 
「高速道路に対する非合理な要求」 
グレゴリー・クラーク (多摩大学名誉教授)
  
クラーク氏は、最近の道路公団の民営化の議論について、日本人の多くが高速道路の「採算性」について目に見える直接の収入と費用しか見ていないことを指摘し、このような公共財については外部効果や開発効果を測定して、それと費用との関係を考えるべきであるという。そのような概念と測定を研究する交通経済学という分野が、海外ではどの大学にもあるのに、日本では存在していないことにも、日本人の発想が即物的で大きな枠組みを理解しない傾向が反映されているとクラーク氏は述べている。
英語の原文: "Irrational Highway Demands"
http://www.glocom.org/debates/20040402_clark_irrational/
 
Debates:
 
「中国に傾斜するブッシュの朝鮮政策――次は台湾政策か」
ロバート・サッター (ジョージタウン大学教授)
  
サッター氏はブッシュ政権が韓国に対する期待を引き下げて、朝鮮半島問題について中国に依存するようになったが、台湾政策についても台湾の混乱に鑑みて、この地域の対立を避けるためにやはり中国に働きかけるようになる可能性が高いと主張する。米国が中東での状況を一義的に重視している現在、台湾海峡で対立の可能性を避けるために中国と協力することは必要であり正当化されるとサッター氏は結んでいる。
英語の原文: "Bush’s Korea Policy Gravitates Toward China: Will Taiwan Policy Follow?"
http://www.glocom.org/debates/20040402_sutter_bush/
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