内田氏は、6ヶ国会談について、実際には北朝鮮とその脅威に直接さらされる日本、韓国という3ヶ国に対して、核保有大国である米国、ロシア、中国の3ヶ国の問題意識は多少異なることを指摘する。そして北朝鮮の核問題に焦点を当てた場合に、中国はこれまで北朝鮮に対して比較的寛容な態度を取ってきた一方で、核の問題については米国と同様にかなり危機意識を持ってきたと同時に、米国とは9/11以来テロ問題では共同歩調を取っているので、その点では北朝鮮に対して強硬な態度を取る米国をうまく説得して、北朝鮮が受け入れ可能な解決策を提示できる可能性があるかもしれないと述べている。
英語の原文: "North Korean Nuclear Arms: China, U.S. Now Share a Sense of Crisis"
http://www.glocom.org/debates/20030825_uchida_north/