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注目記事 (2003/10/6)

Opinions:
 
銀行さえしっかりすればいいのか」 池尾和人 (慶應義塾大学教授)
  
池尾氏は、「戦略の誤りは戦術では取り戻せない」という格言を引き、銀行の健全性回復という現在の政策に問題があることを指摘する。銀行中心のシステムは、日本がキャッチアップ型の経済発展段階にあり、資金不足にあった頃には適切であったが、むしろ資金余剰が基調の現在では、市場型間接金融のチャネルの確立を行い、銀行を中心とした間接金融は逆にスリム化を図るべきである。しかるに、現在の政策は、破綻処理を回避し、銀行の存続が意図されている。銀行全体としてはスリム化を図るべきところ、多くの銀行が収益力を回復する方向の現政策は、あたかも戦略の誤りを戦術で挽回しようという話である。むしろいくつかの銀行には廃業してもらい、それによって解放された人材等の資源を新たな市場型チャネル構築に振り向けるべきである、と池尾氏は主張する。
英語の原文: "Is Revitalizing the Banks Enough?"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20031006_ikeo_is/
 詳しい記事
 
Debates:
 
「自衛隊は米国支援だけでなくイラク再建に取り組め」
船橋洋一 (朝日新聞特別編集委員)
  
船橋氏は、日本による自衛隊のイラクへの派遣について発想の転換が必要で、単に米国のイラク戦争を支援するという立場から、米国と国連の協力のもとにイラクの国家再建のために手をさしのべるという立場に変えるべきと主張する。したがって、国会でイラク支援の目的を明確にした上で、イラクの国家再建を支援するために自衛隊を送ることが、米国の一国中心主義を是正するとともに、日本にとって重要な意味を持つ中東の政治経済情勢の安定、ひいては北朝鮮問題の対処という点からしてもプラスになると船橋氏は結論付けている。
英語の原文: "SDF Must Rebuild Iraq, Not Merely Back U.S. Offensive"
http://www.glocom.org/debates/20031006_funabashi_sdf/
 
Videos:
 
「代官山スタイルの街づくり--GCCとCANを通じて」 岩橋謹次 (アスピ代表)
  
東京でもっとも人気のある街の一つである代官山の仕掛け人である岩崎氏は、ビデオインタビュー(日本語版でも英語版でも選択可能)において、代官山スタイルの街づくりとは何かを詳しく説明し、そのキーワードとして、GCC(グロス・コミュニティ・クール)というコンセプト、つまり国の文化度を表すGNC(グロス・ナショナル・クール)のコミュニティ版ともいえる概念を提唱する。さらにこのようなコミュニティの文化度を高める方法として、地域のビジネスと大学と住民が情報交換を密に行うようなCAN(コミュニティ・エリア・ネットワーク)の役割にも言及し、現状ではビジネスと顧客と地域住民が情報ネットワークを活用しつつある点を強調する。
英語の原文: "Daikanyama-way of Community Development -- GCC and CAN"
http://www.glocom.org/special_topics/colloquium/
20031001_iwahashi_vtr/
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