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注目記事 (2004/1/26)

Opinions:
 
反テロの『世界戦争』と東アジア情勢」 田中明彦 (東京大学教授)
  
田中氏によれば、9.11以降の世界の特徴とその東アジア情勢との関係について、現在の状況は「世界戦争」の段階にあり、米国を始めとする国際社会と、アルカイダなどのテロリスト・ネットワークとの間の敵対関係が世界中に広がっているが、その反テロの「世界戦争」はあまり東アジアに影響を及ぼしていない。その理由は、イラクが反テロの主戦場になったので、米国としては東アジアにもう一つ戦線を作る余裕がなくなったからである。そのために米国は北朝鮮や台湾やその他のアジアのホットスポットがもう一つの戦線にならないよう、対立ではなく封じ込めを行なっているからであると田中氏は述べている。
英語の原文: "Global War Against Terror and East Asia"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20040126_tanaka_global/
 詳しい記事
 
Debates:
 
「日米同盟にはバランスが必要」
ウェストン・コニシ (マンスフィールド財団主任研究員)
  
コニシ氏は、日本がイラクに自衛隊を派遣することが日本を「普通の国」にするためのステップであると言われていることに対して、それは日米関係を強化して北朝鮮問題などに対処するという意味では前向きのステップであるが、より緊密な日米同盟の強化は日本が最終的に「普通の国」になるための障害になる可能性もあるという。過去のベトナム戦争や対OPEC政策を例に引いて、「普通の国」になるためには同盟関係について単に米国に見捨てられるのではないかという恐怖から追随するのではなく、自らの国益を考えたよりバランスのとれた外交感覚が必要であるとコニシ氏は説く。
英語の原文: "Japan-U.S. alliance should be balanced"
http://www.glocom.org/debates/20040126_konishi_japan/
 
Special Topics:
 
「ITアクセシビリティ・アジア太平洋地域・国際シンポジウム」
宮尾尊弘(GLOCOM情報発信機構長)
  
去る1月22日にGLOCOMとC&C財団共催によるアジア太平洋地域のITアクセシビリティに関する国際会議が、アジアの主要国からの代表者を招いて開催され、障害者や高齢者にもITへのアクセシビリティを高めるための努力や対策について話し合われた。このシンポジウムを組織した代表である山田肇GLOCOM副所長がシンポジウムの冒頭で強調したように、ここでの目的は、各国のアクセシビリティに関する現状について情報交換を行なうとともに、このような運動に参加している人達の間での交流を深め、アジア太平洋地域での協力体制を築くことである。
英語の原文: "International Symposium on ICT Accessibility in Asia-Pacific Region"
http://www.glocom.org/special_topics/activity_rep/
20040123_miyao_access/
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